蓄えで仕事

新たな知識を得なくてもなんとなく仕事が回ってしまう。ある程度の経験を積んでいれば、なんでもそこそこできる。ずーっとそんな事やってると気付いた時には…

いっつも過去の蓄えで仕事してる気がしてならない。振り返ればそんな事は無いのかもしれないけど。毎度得るものがある、実践する事がある、失敗する事がある、次につなげるものがある。でも、やっぱり不安。取り残されている気がする。回りを見渡せばすごい人がいっぱい。いろんな話をされる。自分は知らない事。理論を語られる度にすごいと思う。

ゲームの説明書を読まずともゲームができる人がいたとする。説明書を良く読んだ人との違いは最初は無いかもしれない。でも、ある時説明書を読んでいなかった事で進行が止まる。差が出るのはそこから。差に気付くまで時間がかかる。

説明書を読まずに波動拳のコマンドに自分で気付いた。波動拳だけで敵を倒し続けてきた。しかし、波動拳が効かない敵が出てきた時に進まなくなる。実践から気付く人は、同じコマンドを逆方向に入れて竜巻旋風脚を繰り出すだろう。でも、なかなか気付くのは難しい。説明書を最初から読んでいた人はすんなり進む。読んでない人は進むのが遅れる。実践から説明書に行き着くか、説明書から実践に行くか。

私は理屈から実践へ行く方だ。知らない事がたくさんある。知らない事が不安。だからたくさん知りたくなる。知ったことを実践する。しかし、うまくいかない。成功している人のマネをしようたって、そう簡単にはいかない。自己流の解釈で物事を進める。やっぱり失敗する。次からどうすればいいか考える。うまくいきそうになって、やっぱり失敗する。今度の悪い所はどこだった。次は直すぞ。やっと成功に近づくけど、やっぱり「こうすればよかった」というのが出てくる。

パーフェクトで戦いに勝つには、多くの負けと、多くの"おしい"戦いがあって、やっとたどり着く領域かもしれない。それも一度成功したからといって、次から同じ戦法で勝てるとは限らない。最初は勝てるかもしれないが、だんだん勝てなくなる。「おかしいなぁ、これで勝てるはずなのに」とずっと戦いを挑むのは過去の成功に引きずられているという事。

成功と失敗は繰り返されるってことかな。