否定から入る

私は否定から入ると言われていました。なにか提案があると、それを覆してしまうから。なぜか。最初の提案よりもっと適切な提案がある(と思っていた)から。その適切というのが、本当にその時適切なのかを判断していなかったからだと思う。理想論が先走っていたからだと思う。提案(要求)を上げる事も下げる事もある。どちらにせよ相手の一番最初の提案を否定してしまうことが多かった。なぜか。そもそもの考え方が違うから。相手は遅れている提案をしていても、進んでいる提案をしていても自分の物差しで提案していたから。結局は自分の物差しは、自分と一部の人にしか合わないということ。みんなの物差しで十分に計れる提案をするのが、本当の提案じゃないかな。

結果として、最初の提案を否定していると言われればそうかもしれない。肯定か否定か。二者択一なら否定が多かった気がする。相手の顔を伺って嘘の肯定をするのも時には必要かもしれない。でもそれは会社員としてはできるが、一個人の技術者としてはできない。技術に妥協はしたくないから。結論を出すのに最も考慮すべきは、最後に全員が幸せになれるかどうか。全員なんてよくばりな事を言うのはキレイ事だと思いますが、目標はそこに設定しても問題ないと思います。様々な提案をしてみんなで選定するのも大アリだと思う。

今は自分を中心とせず、自分以外のその他全員を中心と考えるようにしました。自分は全員の中心でなく、全員の周りをぐるぐる回る人となって考える。プロジェクトが始まった時に採用する技術選定なんてわかりやすい。一個人としては最新の技術を採用したい所。自分の物差しでしか計ってない場合は、最新の技術の優れた所を強調して採用させてしまうだろう。しかし、まわりの人の事を考えれば他の誰も知らない技術の提案はできない。それがどんなに優れているものだとしても。新しい技術に挑戦する機会は特別に用意するもので、率先して採用する場合は責任を持って提案しなければならない。プロジェクトのメンバーの誰も知らない技術を、勢いで採用してしまうのは自分が満足するためで、お客様を満足させるためとは言いがたい。そうなると時代の流れに沿ってメジャーな技術を採用しつづける事になる。新しい技術を採用して、突出している所はそれなりのリスクを抱えていることになる。又は優秀な技術者を抱えていると言っても良い。全員が全員優秀すぎるなんて事はありえないんだから、バランスが大事。

JavaでWEBアプリケーション開発を始めていきなりStrutsが良いかというと微妙で、まずはJSPモデル1.5あたりが無難でしょう。JSPモデル1.0は現実的にシステム開発では使わなくなってきている。だからそれは勉強用に使う。初心者にいきなりMVCだのなんだのといって、いきなり開発ができるわけがない。私は先日Javaを少し教える立場にありました。ひととおりの基礎知識を教えて、いきなりサンプルアプリケーションでショッピングカーとを作ろうとみんなで決めました。しかし自宅に戻りよく考えた結果、ショッピングカートの開発を中止し、コンソールアプリケーションでHello Worldから始めました。そんな簡単なのは自分たちでできる。だから時間がある内は実践的で自分たちではなかなか難しい教えてもらいたい。そういう気持ちに応えるのもアリだと思った。でもやっぱり駄目です。基礎が肝心です。基盤が肝心です。根底が肝心です。これは当然といえば当然です。その後順を追って実践していき、最後にJSPで九九の表を作る所までやりました。もちろんオブジェクト指向についても触れました。これでJavaの基礎、HTMLによるタグのジェネレートの基礎、オブジェクト指向の基礎を学ぶことができました。あとは応用です。基礎をやったから応用ができるんです。基礎をやらずに応用ができるわけありません。最初に気づくべきでした。

#また話が飛びまくってる…。こんなに長いのも財前教授のせいだ(ぇ)