本質眼
そういうタイトルの本を持っていたような気がするけどまだ読んでいない。
だれかが言っていた。
「ピントがズレてりゃ単なるガン」
お客さんの言う要望を聞いて本質を見つけて提案する事が非常に重要だと思う仕事をしています。お客さんの言うままのものを提供したところで結局使われないと思う。例え使ってもらえたとしても3年後も便利だと思って使ってもらえているか?というと実は最初だけなんとか使っていたが、段々と使えなくなったとか。
○○が見たい→こんなんでどうでしょう?
これじゃ駄目。
○○が見たい→○○を見て何をしたいんですか?→ではこういう風に見えるようにしたらどうでしょう?
これでも足りないと感じる。きちんとした問題分析の手順を書くと長いんでしょうが、実際の会話ベースではこんなイメージです。そしていろんな視点から見ると同じものでも違う需要があります。少しでも要求を聞き漏らしたらそれは使ってもらえない人たちが出る。本当に便利なものだったら「そんなのあったの?」とは言われない。クチコミでも知れ渡ったりする。
いつ、どこで、誰に、何を、どうして、どうやって、いくらで提供するのか。解決するべき問題はどこにあるのか?5W2Hについてとにかく繰り返している所です。お客さんが本当に求めているものはなんなのか。それを追求し続ける。ただ、実はお客さんも答えを持っているわけじゃない場合があります。とりあえず目の前の問題を解決して欲しいと言うけれど、実は問題は別の所にある。目の前の問題を解決した所で実は表面がならされただけで時間が経つとまたデコボコになる。
3年後も便利だ、無くてはならないと思ってもらえるものを提供したい。なぜ5年後、10年後と言わないか?その頃には使えないものになってると思うから。お客さんも世の中もとても早く成長している中で、5年後、10年後はどんな新たな需要が生まれているか自分では想像できないから。きっとその時にならないと効果的な対策はできない。今から見通せない未来のものを作ったとしてもきっと未来では使えない。そういう実例を目の前で見ているからこそ、今の仕事は今に特化して3年後も使えるものにしたいと思った。もちろん求められれば10年後も使えるものを作るが、それは今想像できる10年後に使えるであろうものであって、実際はもう少し時間が過ぎてみないと見えてこないものだと思う。