オフショアの指定は先か後か

オフショア開発で多く聞くのはオフショア開発が前提というプロジェクト。予算が無い。予算内に収めるためにはオフショア開発しかない。オフショアの開発拠点を持っている所に発注する場合は最初からオフショア開発指定というのが少なくないんじゃないかと思います。何かしらの判断の後、国内開発かオフショア開発かを決めるというのは少ない気がします。
技術力については、国内でも海外でも平均すれば変わらないと思っています。すごい技術力を持った人もいれば、普通の人もいる。オフショア開発は品質が悪い事が多いというのは結果であり、原因はオフショア開発そのものじゃないと考えています。

ためしにオフショア開発で使用した仕様書をそのまま使って国内に発注し、コミュニケーションの方法をオフショア開発と全く同じようにしたら果たして成功するか?例えば直接会う事は限られた期間だけで、その他のコミュニケーションは電話とメール、またはTV会議のみ。どういう結果になるのか、そんな実験をしてみたい気がします。

確実に言えるのは、仕様書が悪かったら国内外関係なく駄目という事。そこをコミュニケーションでカバーできるかできないかが国内開発とオフショア開発の違いではないかと推測しています。コミュニケーションと言っても言葉の壁というのもありますね。仕様書がどんなに良くても、読めない・理解できないじゃ前提条件が崩れてしまいます。読める事が前提として、理解しやすいように書くのは国内外関係ない気もしますが、言葉の壁が全く無い事は無いと思うので、より意識して伝わりやすいように工夫するのは必要だと思います。

社会人になった時点で既に中国とお付き合いがあった(会社に居た)ので、オフショア開発という言葉を知ったのは随分後の話です。中国の人と仕事をするのはあたりまえでしたし、社内にも中国の方が常にいました。私にCOBOLを教えてくれた人も中国の人でしたし(笑)

なので私にとってはあまりオフショア開発は特別なものではありませんでした。特別なんだと分かったのは、世の中がオフショアオフショアと言い出してから(というより、私がそう認識してから。いつから言い出されたかは知らない)。

考えてみれば当時は中国が安いからとかそんなのも知らなかったですね。ただ中国と一緒にするのが普通だった。それだけ。