プロジェクト内の個人への依存度

仕様を良く知ってる人はいても、技術を良く知ってる人がいない。これでどうやって開発者達から上がってくる質問に答えるのか。技術的な質問はたくさんあがってきます。代表的なのが提供されているフレームワークはどのように使うのか。提供されている共通的な部品はどう使うのか。こういうエラーが出るのだが、どう解決すればいいか。大抵は技術者が四苦八苦して、それでも解決の糸口が見えないから質問をあげてくる。そこでなんらかの返答ができなければ、作業が止まってしまう。最低でも参考資料を提示したり、知っている人へ質問をまわしたりできれば、ある程度は技術を知らなくてもなんとかなると思います。

行き先がひとつなら、すべてそこへ。

プロジェクトのメンバー全員が同じような技量だったらそれで問題ないんですが、突出している人がいるとその人に質問が集中しだします。その人にはちゃんとした役割があるのに、少しでも技術の事を知っていると分かった途端、「あの人なら知っていると思う」「あの人に相談してください」「次からはあの人に質問してください」と役割が付加されてしまう。

プロジェクト内で役割が変化していく事はあると思います。プロジェクトを進めていくうちに各人が特化していくのは自然な流れ。あの仕様ならあの人、この仕様ならあの人、技術の事ならあの人、データベースの事ならあの人、Javaなら…Linuxなら…etc。全てに特化してしまうという事は無いと思います。そうなるときっと一人ではまわらないはずですから。そのための役割分担です。

その行き先に空きはあるのか。プロジェクトでそれぞれの役割が変化していくのを把握する事。一極集中しないように目配せすること。負荷分散をする事。各人がそれをできるならそれにこしたことは無いですが、みんながみんなできるわけじゃない。だからプロジェクトを見渡している人が、負荷を均等化しようとするものするのも必要だと思うんです。

思うんですけど、今の私はそれができていません。自分の仕事がたくさんあるというのもあるし、遠隔地のチームを管理しているというのもあるし、質問が集中しているというのもあるし、言い訳ならたくさんあります(^_^;。でもこういう事をした方が良いという事を認識したので、次からと言わず、今から実践に移したいと思います。よしっ、なせばなる!