自分で作ったものは自分で直します

中国のある会社に時期を若干かぶらせて2つのシステムを発注しました。2つのシステムは同じフレームワークを利用するので、1つ目のシステムの開発者を2つ目のシステムの開発者として横にスライドさせれば開発の効率がさらに良くなると思っていました。

しかし、時期が若干かぶっているので全員をそのままスライドさせるわけにはいきませんでした。今後メンテナンスも発生するだろうから、数人を残して他の要因をスライド。さらに新規で要員をアサインしました。私がした説明はこうです。

「同じフレームワークを使うので、経験者がスライドすると開発の効率が良いと考えています。メンテナンス要員を数名残して、他の要員をそのままスライドできないでしょうか。そしてそれだけでは人員が足りないので、X名新規アサインというのは可能でしょうか」

回答はYES。確かにそうですよねということでその作戦で行くことになりました。がしかし、ひとつだけ否定されました。「メンテナンス要員は自分の分しか直しません。自分の作ったプログラムでバグが発生したら、自分で直します」と。たとえ他のプロジェクトにアサインされていようとも、自分の作ったプログラムで発生したバグは自分で直す。他の人がバグ取りはしないとのこと。確かにその方が効率は良いんですけどね。効率の話よりは、自分で作った物は自分が直すというプライドを持った一匹狼的な文化があるような気がしました。

まぁ昔からそうだったので、今回も様子見。今の所これが問題に発展したことはありませんが、進捗管理上は悩ましい所。それが原因でスケジュールが遅れるということは無いですが、前倒しできた分は確実に減っているなと。でも、前倒しするくらいならゲームやってるかもしれません(笑)中国ではネットワークゲームが大人気だそうです。ゲームセンターみたいな所もアーケードゲームではなく、パソコンがズラリと並んでいました。日本で言うネットカフェですね。みんな一心不乱にネットワークゲームをやっています。

日本人は働きすぎです。そういわれた言葉が印象に残っています。同じだけの時間を働いたとしても、中国の方が効率が良いのはなぜでしょうね。努力の量と、短時間における集中力の高さがその違いかなと思いました。いつもガヤガヤしている部屋も、集中タイムになるとシーンとします。うるさいときはめちゃくちゃうるさいです…。その差がやはり手の早さにつながるのかなと。平均してうるさいオフィスは集中している人が少なく、静かなオフィスは集中している人が多い。そんな統計でも出たらおもしろいなぁ。