苦手な物は自分に無い物かもしれない

もう何年会って無いのかな。全くの世間知らずな頃の私が苦手としていた人がいた。苦手な人なんてほんとに居ないのに、身近にいる時は苦手でしょうがなくて、なるべく接触を避けたいって思っていた人だった。でも会わなくなって、少し時間を置いたら気づいた。

あの人は自分が持っていないものを持っていて、他の誰にもマネできない事をやっていた。自分がマネしようったって、ああいう風にはできないし、やろうとも思わない。でも、なぜ自分には理解できない事をするんだろう?どういう立場にいるんだろう?どういう考えを持って行動しているんだろう?といろいろ考えているうちに、全ては自分が理解しきれなくて、ただ単に避けていただけなんだなって思った。

納得はできないかもしれない。でも理解しようと考えた。マネする必要は無い。納得する必要も無い。でも絶対得るものがある。どういう立場に居て、どういう責務を果たそうとしているのか。その結果として自分が苦手とする行動を取るならば、自分が同じ立場だった時どういう事ができるだろう?結果だけ見て苦手とするんじゃなくて、その過程・なぜを知ろうと考えた。

そのおかげで、今まで見えていなかった部分が一気に見えてきて、山ほど得るものがあると知った。蓋を開けてみてビックリって感じだった。もったいない事してたんだなぁとも思った。まだまだ見えていない事がたっくさんある。もっといろいろなものを良く見ようと思う。