チクタクバンバン

チクタクバンバンというボードゲームをご存知ですか?ご存じない方はちょっと想像がしづらい話しかもしれません(^_^;

ネットから拾った概要をさっと書いてみると

溝のついたプレートの上を時計が走り回り、境目に来るとベルが鳴ります。次の番の人がすばやくプレートを動かし時計が走れるようプレートをセットします。時計がプレートから落ちたり、合わないプレートをセットして突っかかったりしたら負けです。

というものです。これをこう例えてみます。

  • 時計 = 情報
  • プレート = 人
  • プレートのレール = 情報伝達経路

こうした場合、開始地点から終了地点まで人が持つ情報経路を操って情報を伝えるゲームとなります。実際の仕事に例えるとその情報経路は大体決まってるもんです。そこであるプレートが無くなった場合、他に代替できるプレートがあるかどうか。プロジェクトで誰かが抜けても進行は問題ないかという問題です。

私が考えたのはまずプレートをひとつ抜くためにはどうプレートを入れ替えれば良いかということです。プレートの数は変わらないのですが、ひとつのプレートだけ時計が通らないパターンを作ります。それでもきちんと時計はゴールへ向かえるか。あるべきプレートが抜けたのだから、100%の代替はできないかもしれない事を考慮し、多少遠回りしてゴールへ到着するのは目をつぶりました。次に考えたのは何枚まで抜く事ができるか。

結論から言うと重要度が高い順にプレートが5枚無くなる(入れ替える)と時計はゴールへたどりつけなくなる。例に置き換えると、重要度が高い順に5人入れ替わるとプロジェクトは破綻する。破綻とは言わなくても、3人居なくなった段階でプロジェクトの進捗がかなり非効率になってしまうのが想像できます。

ひとりやふたりを休ませるための調整は"直前"でない限り可能であるという事が分かりましたが、当日になって動けませんというのも無くは無いです(私がそうだった)。その時はギリギリで調整を試みますが、間違いなく負担がどこかに偏ります。

果たして5人が同時に居なくなる事があるのか。無いとは言い切れませんが、なかなか想像しづらいです。交通事故?地震?火災?ミサイル飛んでくる?仕事が続行不可能な状態に5人同時になるというのは、かなり確率が低い(と考えている)ので、誰もその時の対策を考えていません。そんな確率の事を考えるより、もっと考えるべき事はあるだろう!というのがもっともな意見だと私も思ってしまいます。

でも誰かが頭の片隅でも良いから考えているのが理想です。そこで私は考えてみた!!今、日本のチームが"全滅"した場合、どうするか。中国の拠点が無事である。親会社が無事である。お客様も問題ない。これら条件が満たされていれば、再調整が可能でした。根拠の無い前提ですが、全くプロジェクトが存続不可能になるという事は無さそうです。

ただ、理想論の話しなので実際にそうなった場合…いろいろと問題が出てきますね。さすがにそこまで今考える必要性は無いと断言します。ほんとにそうなったら困るし。プロジェクトの進行を止めない調整をするのは難しいです。

ちなみに「プレートをひとつ抜くためには〜」は実話です。私が抜けるための調整を考えた時になぜかチクタクバンバンが出てきて、こりゃ分かりやすい例だぜ!という所から、何人抜けても平気なんだ?という想像にいって、こんな話になりました(笑)実際にプロジェクトの状態をプレートとレールにして、がちゃがちゃ入れ替えるゲームがあったらおもしろいと思います。時計がどこでアラームを鳴らすのか。どこで転ぶのか目で見て分かります。