具体性に欠ける依頼

よくあるのが「XXが正しく無いです。修正してください。」というとても曖昧なもの。例えば「画面のXX項目の表示が正しく無いです。修正してください。」みたいなの。

XXがどう表示されていて、本当はどう表示されるべきなのか。「画面のXX項目が"hage"と表示されています。正しくは"hoge"です。」くらいは欲しいかも。相手側の負担を最大限に減らすなら「画面のXX項目が"hage"と表示されています。正しくは"hoge"です。取得の仕方は〜」のように、具体的な修正方法まで伝えてしまうこと。またはその記述がある場所・文章を指定すること。(そこまでするなら修正して渡すというのは今回は考えない)。こっちは全ての情報を持っているのだから、相手側の調査の時間を最小限に抑える伝達の仕方をしなければ、コツコツ時間が失われていく。同じ事に2回時間をかけるのは積み重なると結構な時間を使ってしまう。っていうか、使ってしまった。

他にも「以前依頼したXXが修正されていません。修正してください。」これはどこが修正されていないのかが書いていない。調べてみると大量にある修正内容のうち、ほんの一部が漏れていただけだった。本人はどこが漏れているのか分かっているのに、なぜそれを報告してくれなかったのか。報告を記入したり報告の仕方は決めてあっても、具体的にはどのように報告すべきか。ここまではお願いをしていなかった。「そんなの当たり前じゃないの?」と思ってしまった時点で私は自分の価値観で物事を見ていてダメだった。そもそも当たり前の事を伝達していなかったのは私でした。

きちんと統一した報告が上がってくるようにしたいと思ったので次からの報告はこのように報告を上げてくださいと具体例を示して全体にお願いをした。担当者から上がってくる報告をいちいち噛み砕いて伝わりやすいように加工してから相手先に伝達する。こういう地味に影響範囲が大きい事は、全員と意識あわせをしておかないと情報量が増えるにつれて大変になってくる。

当たり前の事ができてない。当たり前の事ができない能力がある。できない事をできるようにする時間が無いならば、できないなりに最大限のできる事をやるっきゃない。