技術に関して贅沢になったと感じる

贅沢というとちょっと違うんですけど、大きなプロジェクトになるとロギングの規約まであったりするじゃないですか。今日、そういう規約の説明を受けて、規約のひとつにメソッドの開始と終了でログを出力というのがあったんですよ。えっ、手書きなの…TraceInterceptor無いの?と思っちゃいました。他にもフレームワークの説明を聞いていると随所随所でいろんな技術が思い浮かぶんですよ。あの技術なら楽にできるのに、なんでこんなに苦労してまで自前でフレームワークを拡張しているんだろう…と。

あるものを一生懸命拡張して、効率よく開発を進めようとしているのはいいんですけど、自分達の知っている範囲だけでがんばっても、外から見ると非効率に見えちゃう事があるんですよね。もっと多くの事に目を向ければ、もっと良い選択肢が見つかるかもしれないというのに。インハウスなソリューションを育てようとするのは良いんですけど、ある程度時間がたったら新しいものに乗り換える必要があると思うんですよ。機能拡張していっても、根底にある技術が古い(というより非効率な)ままなので、技術が進歩しているのに、技術を生かしきれていない。新しいとか、古いとかは重要じゃなくて、以前と比べるともっと良い方法が出てきているのだから、それらを外部から取り込んで欲しい。

これは、あれを使えばすごく楽になるなぁ。これはあれを使ったほうがいいなぁ。と、そんな事ばかり思い浮かぶのが贅沢になったと感じてしまいました。まわりの人から見れば「また技術オタクがなんか言ってる」って感じでしょう。よりよい選択肢が分かっていながら、それを選択できないのがつらい所です。多くの人が関わるプロジェクトで、ごく少数の突出した人にレベルを合わせると、プロジェクト全体としてはうまくまわらなくなりますから。あくまで全体のレベルに合わせて、最適な方法を取らないといけません。全体的にちょっと背伸びをするなら良いとしても、無理をさせちゃ駄目ですよね。とは言っても、何もせず黙ってるのはプロジェクトとしてマイナスですから、提案はします。現状でよりよく出来る方法を考えます。

理想を適用しようとするより、理想と現実の差を考えて、最適な提案をしたい所です。