脳内で得られる自動整理の効果
はぶさんがコメントに書いている「転記する際に脳内で得られる自動整理の効果」というのはものすごいあると思います。言われて確かにそうだと思いました。と言っても、ここからの話はちょっと違うかもしれない。再確認することで理解を深めるって話です。
打ち合わせの場というのは聞いた話を吟味する時間が少なくて、後から考えてみればよく理解していなかったり、もっと突っ込んだ話を聞かなければいけなかったなんて事を後から気づきます。手元のメモから正式な文章へ転記する際によくあるんですよね。改めて考えてみると「あれ?これなんだっけ」みたいな事が。話を聞いた段階では理解していたつもりでも、後から考え直してみると理解できていない。メモも書いた時はよくわかっているつもりだったのに、後から読み返してみると言葉が足りなくて分からなかったり、支離滅裂な事が書かれていたりする。こういう箇所を転記の際にもれなく見つける事ができます。後は長い話の最後に、まとめて考えてみると今まで話していた内容が一気につながって、理解度が急速に上がる事もあります。
今の打ち合わせスタイルは最低2人以上で同じ話を聞くようにしていて、ヒアリング結果はダブルチェックするようにしています。今日の打ち合わせの内容はこういう話で、変更箇所はここで、懸念事項はここで、課題はここでみたいに、やったことを一通りチェックします。そこで聞き漏らしていたり、意識がズレていたりする所を見つけあい、保管しあいます。その結果を実際に作業を行う人に伝達したり、書いた書類の説明をするので、さらに理解度が深まります。
なんか伝言ゲームみたいですけど、私は理解度が深まるし、その理解度を書類にして、伝達する事により、さらに洗練されていきます。きっと最初から聞いた内容を反映した大きな資料を作っていると、差分がわからなくなって、第三者に説明したり、次回の打ち合わせで前回のお話を検討した結果…みたいな会話もできなくなっちゃいます。最適な方法だとは思わないし、効率が良いとも自信が無いけれど、前へ進んでます。とは言っても、オンスケで綺麗に進んでいるかというと、そこまですばらしくなくて、スケジュールの調整という事をお客様にお願いしましたけど、非常に理解のあるお客様なのでお互いにスケジュールを調整しようという事になっています。やっぱり毎度のことお互いの課題というか、宿題を確認していつまでに何をというのが明確なのがやりやすい。
でも…正直一気に全体が進みすぎて資料の作成時間が足り無すぎです…。横に伸ばすスケジュール+縦に伸ばすスケジュールが見え隠れしています。縦というのは一日あたりの作業時間のことです。お客様も「今は生みの苦しみだからここをがんばりぬこう」と言っていましたが、私は「次は育てる喜びと苦しみとですよね」と答えちゃいました。容赦ないです(笑)
今は大変だ。とっても大変だ。でもこれほどまでにやる気を感じているのは今までで初めてじゃないだろうか?一時のモチベーションの上昇は幾度と無くあったけれど、長時間の打ち合わせも嫌じゃないし、むしろあんな大人数の打ち合わせも滅多に無いので貴重な経験ができていると思う。5人で打ち合わせしててもまとまらない話を、その数倍の人数でしている状況は滅多に無い気もする。私は大変な事をポジティブにとらえて、やりがいがあると感じられる事はそんなに多くないと思っていましたが、今がまさにその時。困難であればあるほど挑戦意欲が沸きます。ぶっちゃけて言えば、不可能な事なんて無いという思い込みが、今のところ覆されていないから安心して挑戦できるのかもしれませんけどね。
まだどこでへこたれるか分かりませんが、ここまで来たんだからちゃんとした結果を残したい。まだまだ先は長いです。