湖畔に座る絵描きと母親と小さな子供のお話

長野県にある白樺湖のほとりで湖と山をスケッチしています。よく晴れていて雲ひとつ無く湖面がキラキラ輝いていてとても綺麗です。水際の芝生の生えた木陰に座ってすごく穏やかな気分で風景をスケッチしていると、母親と手をつないだ小さな子供がこちらに歩いてきました。「ねー、お母さん。絵を描いている人がいるよー」。小さな子供は母親の手を離して私のスケッチブックを覗きに来ました。「へたっぴー!」最初の一声がそれでした。

私は怒りの感情が芽生え「下手だったら描いちゃいけないのかー!」と言いそうになった所に、肩をガッと掴まれました。もう一人の自分が「絵は上手な人が描くものじゃなくて、描きたい人が描くんだよ」と笑顔で小さな子供に話かけていました。小さな子供は「僕も絵を描くの好きだよー!ほら、お母さんの絵〜」と見せてくれました。「お母さんの事も好きだし、絵を描くのも好きなのー」と小さな子供はうれしそうです。

という所で目が覚めました。全部夢の中の話です。地名とか具体的ですけど夢です(笑)

絵は上手な人が描くものじゃない。夢の中の自分ながら、妙な感じがしたセリフでした。上手な人が描くものでも、下手な人が描くものでもなくて、描きたい人が描くもの。それは自由って事ですね。良い寝起きです。ちなみにお風呂の中で寝ていたら見た夢だったりします。だから湖なのか…。