IE6.0でevalとelementsどっちが速いか

例えばinputタグのname属性を指定して、動的にフォーム内のオブジェクトを取得したいとします。パッと考えてオブジェクトを取得する方法は2つ思い浮かびます。evalとelementsです。では、どっちが速いのでしょうか?計測してみました。まずはサンプルのコードです。

// evalのサンプル
var object = eval("document.form.inputTagName");

// elementsのサンプル
var object = document.form.elements["inputTagName"];

結果はevalの方がelementsより2倍ほど速い事が判明しました。逆に言うとelementsはevalの2倍遅いです。余談も書いておきます。具体的にどういう時にこういったコードを書くのでしょうか?その一例です。

検索画面から明細画面へ遷移する場合、明細1行1行にチェックボックスが付いています。そのチェックボックス全てにチェックをつけたり、外したりする[全チェック]ボタンや[全クリア]ボタンがあったとします。こういう場合、明細行のチェックボックスの数は動的に変わるのでJavaScript側でも動的にオブジェクトにアクセスする必要があります。name属性を全て同一にするか、ユニークにするかによっても処理方法は変わりますが、どちらにせよ動的にアクセスする場合は、evalが速いです。
#追記:今回使用したブラウザはIE6.0です。他のブラウザの処理速度がどうかは未調査です。検証方法は、

var startTime = new Date().getTime();
〜実際の処理〜
alert(new Date().getTime() - startTime);

でミリ秒を表示し、数回テストを行いました。対象となるオブジェクト数はチェックボックスが200個です。処理結果は顕著に出たのでこの程度でも速度差が明確に解かりました。